「価格勝負」という檻の中から出る「存在意義」
もやしの話だ。
日々細やかな家計のやりくりをしている人や、原価計算に大変な飲食業の方々には頭は上がらない。
でも、昨今ニュースに流れる「モヤシ価格」、「モヤシ生産者の悲痛」があって、
かたや目の前のもやしを目にすると、
「もやしさん、貴方はきっと価格の安さだけで好まれてるわけではないんじゃないかな?」って思う。
確かに、もやしの素敵さは、
一袋30円、、、的なものがあるし、
飲食店にしたって「もやし増し増し無量」したって、原価とそれについてくる顧客を考えれば、
最高にコスパの良い食材かもしれない。。
でも、「そのコスパの良さで切り開いてきた君の立ち位置は、君なしじゃ埋まらないんだ!!」とも思う。
「肉もやし」、「もやし味噌」、「もやしキムチ」、、、
君の代わりに何を使えばええの?(笑)
「もやしの価格を1.5倍に」の世界に引っ越したとしても、
君のことを求めるだろう。
キャベツとかの葉物はいつものそんな感じだよ。
でも、お好み焼きを別の野菜で作ろうとはなかなかならない(笑)
君もそれと同じだよ。きっと。
きっと、色んな商品も同じであって、
「入り口は安さ」。かもしれんけど、
使ってみたらそれ本来の良さを感じることもあって、
最初に生じるセールスポイントが、
その先ずっと維持しなきゃならないものでもないと思うのさ。
これまでの過程で築いてきた君の良さがあって、それを感じてる人はきっと一定数いるからって思う。。
最大の懸念として、
「うちの会社は値上げします」のせいで価格競争力が落ち、余計に経営難もある。。
で、業界全体で値上げしたら、
それはカルテルになるのかな?
確かに、生産効率を上げれる会社があれば、同価格で利益が増すし、より低価格でシェアも伸ばせる。
価格競争なデススパイラルはこんな感じかもしれんけど、、、、
「もやしさん、多少値上がりしても私はあなたが好きです」
ってな世界もあるかもしれないよね。(笑)